念校終わり

急に寒くなったせいかどうか知らんが、体の調子が悪い。
頭が痛い。めまいがする。風邪か。

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昨日の夜、念校をPDFファイルで読み終えた。
初校のときから見落としていた脱字を一つ見つけた。
今朝、編集Sさんと電話とメールで最終直し箇所の相談。
これでいよいよ終わってしまった。
読んでいると、まだ気に入らない箇所がちらほらあるのだが、文体的なことは、もう念校の段階では言いにくい。
結局、用字の統一とか、その程度の直しに留めた。
ああーっ、ここはなあ、、、もっとうまくできんかったかなあ、みたいなところはまだ3箇所ほどある。
でももう終わり。
終わり終わり。
本ができたら見ないことにしよう。


って、なんか結局いつもそういう感じだな。
本が出るというのは、僕にとって恥をさらすようなもの。
仕事は(書くことも訳すことも)嫌ではないが、結果は見たくない。
野球するとき、試合結果はどうでもよくて、ゲームをしているときが楽しいというような感じか。
世の中のこと、何でもそうだけどね。
大事なのは、過程。
「翻訳は訳しているその過程の中にしかない」という「翻訳過程論」を、そういえば僕は年来の主張としているのだった(訳し終わってしまうと、それは「別物」になるからね。訳者自身にとってさえも。原文と訳文はあくまで別物)。
ちょっと保坂和志の小説論に似すぎているが、あくまで偶然である。