「がんばる」は他動詞か

もう何年も前から気になっている表現の一つに、「〜を頑張る」というのがある。
例えば「今学期は、英語を頑張ります」みたいな言い方だ。
学生たちがよく書いてくるので、ったくもう気持ち悪い言葉遣いしやがってと思っていたのだが、子どもたちが小学校にあがったら、担任の先生まで書いてくるので(「○○さんは、縄跳びを頑張りました」とか)、かなり脱力したものだ。
頑張るって、「〜を」という直接目的語をとる動詞だったっけ?
まあ調べて見ればいいのだが、面倒くさくて調べていない。
大体、日本語の文法は西洋語とは違うから、直接目的語だとか、自動詞・他動詞だとかみたいな区別は意味がないのかもしれないが。
もしかして「漢字練習を頑張りました」みたいな言い方に違和感を覚えるのは俺だけなのか?
たとえば「今学期の期末試験は、だいぶ頑張りました」とか、そういう言い方なら違和感がない。
省略して「試験、頑張りました」「英語、頑張りました」「縄跳び、頑張りました」などは言うと思うが、このとき省略されているのは、「を」ではない、と思う。